論文を書いた。
自分としてはかなり真剣に考えて書いたし、内容としても世の中に出しておきたいと思った。 そこで、論文を公開する場所としてよく名前を聞く arXiv に投稿しようとした。
最初は正直、 「研究者が論文を置く場所なんだろうし、アカウントを作ればわりと簡単に出せるのかな」 くらいに思っていた。
ところが、実際にやってみると、そう簡単ではなかった。
投稿しようとして初めて、 誰でもいきなり自由に出せるわけではない ということを知った。 そこで出てきたのが endorsement という仕組みだった。
この記事では、そんな自分が arXiv に投稿できるようになるまでの道のり を記録として書いていこうと思う。
※まだ出せていません。協力してくださる方は(khayashi4337@gmail.com までご連絡を!)
論文を書くところまではよかった。
もちろん、論文を書くのも簡単ではない。 内容を整理し、式を確認し、何度も修正し、 「これなら今の自分としては出せる」 というところまで持っていくのに、かなりの時間がかかった。
問題はその次だった。
書いた論文を、どこに出すか。
いろいろ見ているうちに、arXiv という名前を何度も見かけた。 数学や物理の論文を公開するとき、まずここに置く、という印象がある。
なので、 「よし、ここに出してみよう」 と思ったのだが、実際には投稿の段階で止まった。
arXiv には endorsement という仕組みがあるらしい。
最初の自分の感想は、かなり単純だった。
論文を書いたのに、さらに誰かの推薦みたいなものが必要なのか。
論文を書くこと自体も大変なのに、その上で 「この人ならその分野に投稿してよい」 と言ってくれる人が必要になる。
ここで、かなり現実を感じた。
自分には、その手の知り合いがほとんどいない。
大学の研究室に所属しているわけでもない。 日常的に数学者や研究者とつながっているわけでもない。 気軽に 「endorsement をお願いできますか」 と言える相手がいない。
論文の中身以前に、 入口のところで止まってしまった というのが最初の感想だった。
とはいえ、 「どこにも出せない」 のでは前に進まない。
そこで別の公開先も探した。
その中で、Zenodo は GitHub アカウントで使えたので、少なくとも まず公開する という意味では自分にとって入りやすかった。
なので、ひとまず論文は Zenodo に上げた。
これは大きかったと思う。
完璧な到達点ではないにせよ、
という状態にはなったからだ。
何もない状態と、公開された論文がある状態では、次の一歩の踏み出しやすさがまるで違う。
Zenodo に上げたことで、ひとまず公開はできた。
ただ、やはり自分の中では 最終的には arXiv に投稿できるようになりたい という気持ちがある。
理由は単純で、数学や理論系の論文を世の中に出していくとき、arXiv はやはり大きな入口だからだ。
研究者どうしの会話の中でも名前が出やすいし、 「まずそこを見る」 という人も多い。
だから今の自分にとっての課題は、 論文を書くこと だけではなく、 arXiv に投稿できる状態になること になった。
ここが、今の自分にとっていちばん大きなテーマである。
知り合いがいない。 所属もない。 有名な先生に直接つながっているわけでもない。
では、そんな人間はどうやって endorsement にたどり着くのか。
今のところ、自分が考えているのは、奇跡を待つのではなく、地道に進めることだ。
派手さはない。 でも、たぶんこういうやり方しかない。
いきなり道が開けるというより、少しずつ入口に近づいていく感じなのだと思う。
このブログでは、単に 「がんばります」 と書くだけではなく、実際にどんなふうに進めたかを残していきたい。
たとえば、こんなことを書いていくつもりだ。
つまりこれは、 論文そのものの話 でもあり、 同時に 無所属で知り合いの少ない人間が、どうやって学術投稿の入口にたどり着くか という話でもある。
今の自分は、まだ arXiv に投稿できていない。
論文は書いた。 Zenodo には上げた。 でも arXiv にはまだ届いていない。
つまり、まだ途中だ。
ただ、途中だからこそ書けることもあると思っている。
最初から全部うまくいっていた人の話ではなく、 実際に入口で止まり、 「さて、ここからどうするか」 と考えている人間の記録として残していきたい。
ホームページからのリンクがない大学もあった。どこにどの先生がいるかわからないが、数学科はあることはわかった。もしかしたら、聞きに行くしかないかも。
※ 1通だけメールして何と返事をいただいたが、申し訳ない気持ちになった。大学の先生は、受け付けられない構造的なものがあると思った。
訪問先一覧|亀有から近い順
# 大学 キャンパス・所在地 電話番号 亀有からの時間目安
1 東京理科大学 神楽坂キャンパス(新宿区神楽坂) 03-3260-4271(代表) 約40分 結果: 学生の対応で手一杯。そりゃそうですよね。納得。メールしてすいませんでした。
2 早稲田大学 西早稲田キャンパス(新宿区大久保) 03-5286-3015(数学科) 約45分
3 学習院大学 目白キャンパス(豊島区目白) 03-5992-1107(理学部) 約45分
4 明治大学 中野キャンパス(中野区中野) ※MIMSセミナー 044-934-7171(生田・理工事務)※ 約50分
5 東京大学 駒場キャンパス(目黒区駒場) 03-5465-7001(数理科学研究科代表) 約55分
6 一橋大学 国立キャンパス(国立市中) 042-580-8000(代表) 約55分
7 埼玉大学 埼玉大学(さいたま市桜区) 048-858-3345(理学部) 約60分
8 東京科学大学(旧東工大) 大岡山キャンパス(目黒区大岡山) 03-3726-1111(代表) 約60分 / 五反田から約15分
9 慶應義塾大学 矢上キャンパス(横浜市港北区日吉) 045-566-1641(数理科学科) 約65分
10 東京都立大学 南大沢キャンパス(八王子市南大沢) 042-677-1111(代表)※サイト非掲載のため代表番号 約70分
11 芝浦工業大学 豊洲キャンパス(江東区豊洲) 03-5859-7180 約60分
12 武蔵野大学 有明キャンパス(江東区有明) 03-5530-7333 約60分
13 筑波大学 つくばキャンパス(茨城県つくば市) 029-853-4235(数学系事務室) 約60分(TX利用)
※明治大学の数学系セミナーは中野キャンパスと生田キャンパス両方にまたがっています。
訪問先一覧|五反田から近い順
# 大学 キャンパス・所在地 電話番号 五反田からの時間目安
1 東京科学大学(旧東工大) 大岡山キャンパス(目黒区大岡山) 03-3726-1111(代表) 約15分(池上線→旗の台→大井町線)
2 慶應義塾大学 矢上キャンパス(横浜市港北区日吉) 045-566-1641(数理科学科) 約30分(目黒線→日吉)
3 東京大学 駒場キャンパス(目黒区駒場) 03-5465-7001(数理科学研究科代表) 約30分(山手線→渋谷→井の頭線)
4 学習院大学 目白キャンパス(豊島区目白) 03-5992-1107(理学部) 約35分(山手線→目白)
5 早稲田大学 西早稲田キャンパス(新宿区大久保) 03-5286-3015(数学科) 約35分(山手線→高田馬場)
6 東京理科大学 神楽坂キャンパス(新宿区神楽坂) 03-3260-4271(代表) 約40分(山手線→飯田橋)
7 芝浦工業大学 豊洲キャンパス(江東区豊洲) 03-5859-7180 約40分(山手線→有楽町線→豊洲)
8 明治大学 中野キャンパス(中野区中野) 044-934-7171(理工事務)※ 約40分(山手線→中野)
9 武蔵野大学 有明キャンパス(江東区有明) 03-5530-7333 約45分(りんかい線経由)
10 一橋大学 国立キャンパス(国立市中) 042-580-8000(代表) 約50分(山手線→中央線→国立)
11 埼玉大学 埼玉大学(さいたま市桜区) 048-858-3345(理学部) 約65分
12 東京都立大学 南大沢キャンパス(八王子市南大沢) 042-677-1111(代表) 約65分(京王線→南大沢)
13 筑波大学 つくばキャンパス(茨城県つくば市) 029-853-4235(数学系事務室) 約80分(TX利用)
独立研究者(大学・研究機関に所属していない個人研究者)が論文を公開・投稿できる場所をまとめました。実際に試した結果をもとに記載しています。
arXivに投稿したい場合、以下の方法でendorserを探すことができます。
研究者識別子(ORCID iD)を取得しておくと、各プラットフォームでの著者管理が容易になります。無料で取得できます。
2026年3月現在の情報です。各サービスのルールは変更される場合があります。
たぶん、こういう話は結果だけ見ると一行で終わる。
endorsement をもらって arXiv に投稿しました。
でも、その一行の前には、 かなり長い右往左往がある。
自分はいま、まさにその途中にいる。
このブログでは、その道のりを少しずつ書いていこうと思う。
うまくいくかどうかはまだわからない。 ただ、少なくとも、 何もしないまま止まっているよりは、一歩ずつ進めた記録を残したい と思っている。