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Gradioで簡単GUI作成

https://www.gradio.app/

Gradioは、入力と出力を指定するだけで、インターフェースを自動的に作成してくれる非常に便利なツールです。以下に、Gradioがどのように入力と出力を指定してインターフェースを作成するかについて詳しく説明します。

インストール記事へのリンク

様々なページで紹介されています。ここではリンクを貼るだけにしておきます、。

Gradioとは? Pythonで機械学習Webアプリケーションをサクッと作ろう

https://aiacademy.jp/media/?p=3469

Gradio: Pythonで簡単にAIをWebアプリ化

https://engineers.safie.link/entry/2023/12/16/hello-gradio

StreamlitとGradioについて

https://note.com/shirotabistudy/n/n51e21242afbe

Gradioの基本的な使い方

Gradioでは、関数(例えば、機械学習モデルの予測関数)を定義し、その関数の入力と出力を指定することで、インターフェースを簡単に作成できます。以下はその基本的な流れです。

関数の定義

まず、インターフェースで使用する関数を定義します。この関数は、ユーザーからの入力を受け取り、何らかの処理を行って結果を返します。

def greet(name):
    return f"Hello, {name}!"

インターフェースの作成

次に、GradioのInterfaceクラスを使用してインターフェースを作成します。このとき、関数、入力コンポーネント、出力コンポーネントを指定します。

import gradio as gr

  iface = gr.Interface(fn=greet, inputs="text", outputs="text")

インターフェースの起動

最後に、launchメソッドを呼び出してインターフェースを起動します。これにより、ローカルホストでインターフェースが実行され、Webブラウザからアクセスできるようになります。

iface.launch()

入力と出力の指定

Gradioでは、さまざまな入力と出力のコンポーネントをサポートしています。以下にいくつかの例を示します。

テキスト入力と出力

import gradio as gr

def greet(name):
    return f"Hello, {name}!"

iface = gr.Interface(fn=greet, inputs="text", outputs="text")
iface.launch()

画像入力と出力**

import gradio as gr
import numpy as np

def sepia(input_img):
    sepia_filter = np.array([[0.393, 0.769, 0.189], [0.349, 0.686, 0.168], [0.272, 0.534, 0.131]])
    sepia_img = input_img.dot(sepia_filter.T)
    sepia_img /= sepia_img.max()
    return sepia_img

iface = gr.Interface(fn=sepia, inputs=gr.Image(shape=(200, 200)), outputs="image")
iface.launch()

複数の入力と出力

import gradio as gr

def greet(name, is_morning, temperature):
    salutation = "Good morning" if is_morning else "Good evening"
    greeting = f"{salutation} {name}. It is {temperature} degrees today"
    celsius = (temperature - 32) * 5 / 9
    return greeting, round(celsius, 2)

iface = gr.Interface(fn=greet, inputs=["text", "checkbox", gr.Slider(0, 100)], 
outputs=["text", "number"])
iface.launch()

まとめ

Gradioは、関数の入力と出力を指定するだけで、インターフェースを自動的に作成してくれる非常に便利なツールです。これにより、機械学習モデルやデータ処理の結果を簡単に視覚化し、他の人と共有することができます。フロントエンドの専門知識がなくても、Pythonの基本的な知識があれば誰でも簡単に使いこなすことができます。

GradioとHugging Faceの親和性

GradioとHugging Faceは親和性が高く、組み合わせて使うことでAIアプリケーションの開発が非常に効率的に行えます。具体的には以下の点が挙げられます。

https://huggingface.co/

1. Hugging Faceモデルの容易な統合:

GradioはHugging Face Model Hubに公開されているモデルを簡単にインターフェースに組み込むことができます。gr.Interfaceのfn引数にHugging Faceのパイプラインオブジェクトを直接渡すだけで、モデルの入出力に対応したUIが自動的に生成されます。

例:テキスト生成モデルのUI作成

import gradio as gr
from transformers import pipeline

generator = pipeline("text-generation", model="gpt2") 

iface = gr.Interface(fn=generator, 
                    inputs=gr.inputs.Textbox(lines=2, placeholder="Enter your text here..."), 
                    outputs="text")

iface.launch()

2. Spacesでの容易なデプロイ:

Gradioで作成したインターフェースは、Hugging Face Spacesにワンクリックでデプロイできます。SpacesはHugging Faceが提供する無料のモデル/アプリケーションホスティングサービスです。これにより、作成したAIアプリケーションを簡単に公開・共有できます。

3. Transformersライブラリとの連携:

GradioはHugging Face Transformersライブラリとシームレスに連携します。Transformersは自然言語処理タスクに特化した強力なライブラリであり、Gradioと組み合わせることで、例えば以下のようなことが容易に実現できます。

4. デモ作成の効率化:

Gradioはわずか数行のコードでインタラクティブなUIを作成できるため、Hugging Face Model Hubで公開されているモデルのデモを簡単に作成・公開することができます。これにより、モデルの機能や性能を直感的に理解することができます。

まとめ:

GradioとHugging Faceは、それぞれ強力なツールですが、組み合わせて使うことでさらに大きな力を発揮します。AIアプリケーションの開発を効率化し、より多くの人がAI技術を活用できるようHugging FaceはGradioとの連携を強化しています。

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Last-modified: 2024-10-10 (木) 13:25:16 (199d)